5年生の実務実習への登竜門であるCBTとOSCE。
各大学で4年生の12月にOSCE、1月にCBTの試験が実施されます。
試験に向けて何かしらの対策はしないといけないのでは?と考えている方が多いとは思いますが、実際学校での対策はどのくらい行われるのでしょうか。
CBTの対策
時間
4年生の後期に薬学総合演習という名の講義が午後から開講されます。
シラバスでは「基礎重要項目について講義・演習を行い基礎の定着と思考力の育成を図る」と書いているので分かりにくいですが、これがCBTのための対策授業です。
だいたい1時間半くらいの講義が1日2つあります。
形式
今年(2021年度)は感染症対策としてすべての講義がWEBとなりました。
以前は対面での講義形式だったようです。
講義の内容
CBT対策の授業のはずですが練習問題を解くというものではなくこれまでの講義の基礎的な復習です。
具体的には有機化学、生物学、物理化学などの基本事項の確認です。
また、講義は学内の先生だけではなく予備校のメディ○レの講師が行う講義もありました。
やはり教え方はさすがでした。
外部の先生もCBTの問題をガッツリという感じではなく、有機の反応機構のおさらいやpH計算の復習など講義主体です。
なので問題を解くコツを知りたい人や、ある程度基礎学力があってもっと実践演習をしたい人などにとっては物足りないと感じるかもしれません。
そういう人は学校だけを頼らずに自身で対策本などを購入し勉強するのが良いと思います。
OSCE の対策
時間
実務事前実習という名前の単位で練習します。
実務事前実習も薬学総合演習と同じく午後に行われます。
通常の講義でいうと2コマから3コマ分くらいの時間で終了時間は早いと16時、遅いと18時くらいになります。
形式
OSCEは知識のみを問うCBTと違い、実習の際に必要な技能を測る臨床技能試験です。
ですのでWEBではさすがに練習ができないので学校で演習を行います。
WEBで配信されている講義動画を事前に見て該当箇所を予習し臨みます。
実習の内容
帽子や白衣を着て実際に臨床現場で使う器具を用いてOSCEで出題される項目を練習します。
具体的には散剤の分包や注射剤の混合などを行います。
患者・来局者対応では一般の方々を模擬患者としてお呼びし、練習します。
試験を想定してタイマーで時間を測り、他の学生と評価しあったりしてお互いの技能を高め合います。
実際の薬や注射針を使って練習するので本番の試験対策はバッチリです。
OSCE対策はこれで十分というほど手厚く指導してくれるのでOSCEは基本的に自分での対策は必要ないと思います。
まとめ
薬学総合演習では基本的な知識の復習を行うのでCBTの対策にはなると思います。
ですが実際の問題に慣れるという意味でも自分で対策問題集などを購入して勉強した方がいいと思います。
OSCEは基本的に学校での対策だけで十分です。
しかし学校での練習回数が限られているので不安な方は追加で家でも塩や砂糖などを散剤に見立てたり、自分で薬袋を作成したりして練習してみるのも良いかもしれません。